わたげはどこへ行く

地方自治体職員をまもなく退職(退職までは公開する情報を制限してます)

小規模自治体のよくないところ(職員目線)①

 

0.はじめに

 小規模自治体の職員について、今回はその環境の厳しさを取り上げてみたいと思います。あくまで個人の感覚ですので、その点ご了承ください。

 私が勤務するのは人口10万人未満の小規模自治体ですが、このくらいの規模の自治体はどこも似たり寄ったりの環境なのかなと推察します。入職を目指す方々の参考になると嬉しいです。

 

1.一人で抱える問題が多い

 人口減少が著しい現代、地域から住民が消えればその分職員の人数も減っていきます。税収も減るわけですから人件費を削減するのは当然の流れです。

 しかし住民が減少すれば業務も減るのかと言ったらそんなことはありません。国からの指示や調査報告は、自治体規模に関わらず平等にやってきますし、財源の少ない地域では福祉や生活インフラや施設の維持などを始めとした様々な問題に、大規模な自治体より少ない人数で立ち向かわなければいけません。「ほかの自治体では3人担当者がいるのにうちは1人…。」なんてこともあるでしょう。業務内容が分かるのは自分だけ、周りに助けを求めても誰も分からないし手伝えない、そんな環境が生まれています。

 一方で、定型業務に限っては大抵システム化されているので、住民が10万人だろうが50万人だろうが、思っているより処理自体の手間は変わりません。となれば、問題発生時の対応や課題の解決に割ける人数が多い大規模な自治体は、それだけで環境が優れていると考えます。

 

2.ノウハウが蓄積されない

 少なくとも私が勤務した自治体では立派な業務手順書は存在しません。歴代の担当が、業務の合間に少しずつ作ったお手製の手順書を何年もずっと使っています。手順書作りに時間を割く余裕なんてないですから、内容が古い場合はそのまま手書きで修正を書き込みますが、突発的に発生した事柄に対しての対応手順などは、残す暇すらありません。

 結果として、「過去にあったはずのことなのに、一から調べ直さなければいけない」ということが度々あります。非常に無駄な時間と言えるでしょう。

 さらに厄介なのは、能力の低い職員がいると、通常業務を含め、より多くの情報が忘れ去られることになります。引継ぎがうまくいかない、手順書が紛失した、データは残ってない…勘弁してほしいですね。大規模自治体は主・副担当制などを取り、少なくとも小規模よりはこのようなリスク管理ができていると思います。

 

3.有能な人材が集まらない

 悲しいことに、小規模自治体は他と比べて給与などの待遇面でも劣ることが多いです。安定を求めて入職するのに、低く安定していて将来の展望も暗い自治体に行きたい人なんていませんよね。当然、人材確保の面でも人気が低迷します。

 するとどうなるか。優秀な人材は寄り付かず、言い方は悪いですが、ちょっと微妙な方々(一部)がやってきます。人事も最低の足切りはしますが、人が足りないので妥協して雇用してしまう。現場としてはたまったものではありません。

 主観ですが、特に比較的高い年齢の中途採用の方は、向上心もなく、敬意も払わず、能力も低い、そんな方々が多い印象です。先輩(年下)に仕事を押し付けたり、異性を口説いてみたり、窓口対応では態度が大きかったり…。

 まぁ、そんな方々が増えるとどうなるかはご想像いただけると思います。仕事ができる方の業務量が増えます。

 

4.改革はいつも後手

 時折、自治体業務について新しい取組を始める、という話題を耳にするかと思います。最近ですと、窓口業務の一部において、「住民にタブレット端末に入力してもらい待ち時間を有効活用する」ですとか、職員に嬉しいものなら「窓口受付時間を短縮する」とか。そういった取組が小規模自治体に導入されるのは時間を要する印象があります。導入費用やその効果、住民の反応など、他所の自治体の実績や情報がないと踏み切れないのです。一度始めたら廃止するのも一苦労。導入にあっては多大な時間と労力、人手が必要なので、慎重にならざるを得ないのは理解できますが、そのせいで自治体間で差が生まれてしまっては、住民からも、入職希望者からも魅力的には映りません。どうしようもないですが、苦しい要素です。

 

◎最後に

 最終的な結論として、「どうせ自治体職員になるなら大規模なところに行ったほうが幾分マシかもしれない」ということです。今後、小規模自治体は更に衰退が加速していきますからね。ここでは挙げませんでしたが災害・選挙・地域イベントなど、人手が必要な業務では弱さが一層際立ちます。

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 どうにも書きたいことが多くて主題とズレていってしまうところは反省点です。不満点が多すぎてつい少しずつ入れたくなってしまいます。中途半端に触れたところはまた別途取り上げたいと思います。4で触れた改革について、デジタル化とかDX…これらについては思うところが多々あります。また機会があれば語ろうと思います。

 拙い文章ですが最後までご覧いただきありがとうございました。